【Apexモバイル】惜しくもサービス終了 モバイルSTGブームは過ぎ去ったのか

ゲームレビューなど

人気FPS「Apex Legends」のモバイル版である、「Apex Mobile」が先日サービス終了しました。

Apexは2019年にリリースされ、すぐさまFPSプレイヤーの中で大ブームとなり、今現在でも多くのプレイヤーがプレイしている人気タイトルです。そんな誰もが遊んだことがあるであろうゲームのモバイル版が、僅か1年で終了するという”事件”が起きてしまいました。

PUBGやCall of Dutyをはじめとする、いわゆる「モバイル版ブーム」ですがもうそのブームは過ぎ去ろうとしているのかもしれません。

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Apexモバイルが一年足らずでサ終

モバイルFPS「Apex Mobile」は2022年5月17日リリース、そして2023年5月2日に終了しました。モバイル版STGブームの火付け役となった「PUBG Mobile」や「Call of Duty Mobile」とは違い短命に終わってしまい、私も発表当時衝撃を受けた覚えがあります。

本作はモバイル版オリジナルのスキンやキャラクターを登場させるなど、本家Apextと上手く差別化をしていたように思えますがサービス終了の主な原因は何なのでしょうか?

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サービス終了の原因

早期終了の原因、それはズバリ本家Apexの影響でしょう。

本家Apexが無料で遊べるかつPlayStationやSwitchなどの家庭用ゲーム機で遊べてしまうため、わざわざ(言い方は悪いですが)劣化版であるモバイル版を遊び続ける理由がありません。興味本位でプレイし始めた本家プレイヤーも、長期的なユーザーには成りえなかったと考えられます。

ただリリース前や直後の盛り上がりはすさまじく、事前登録者は約1500万人を突破し、さらにリリース当初の1日の収益は約8350万円を達成しています。

Apexモバイルの収益グラフ

しかし上記画像のように右肩下がりを続け、サービス終了発表時には約500万円にまで暴落してしまいました。この収益減少から察するに、予想よりも大きくユーザー離れが進んだのは確実です。

運営元であるEAはこの収益減少に危機感を感じ、早期に撤退してしまうという選択を取ったということだと思います。

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ひっそりと開発終了「Battle Field Mobile」

Apex Mobileのサービス終了騒動の裏でひっそりととあるゲームの開発がキャンセルされてしまいました。それが人気FPSのモバイル版「Battle Field Mobile」です。

「Battle Field Mobile」はApex Mobileと同時期に開発開始され、あのお祭り騒ぎをスマホでできるとして一部界隈では話題となっていました。しかしスマホのスペックに合わせ最適化を図った結果、グラフィックのクオリティが散々なものに。ほんのちょっとですがネットでは批判されてしまいました。

莫大な資金をかけ開発を行っていたはずですが、2023年2月に開発終了が発表。リリースされることはありませんでした。

グラフィックがいまいちなBFMobile

これはただ単に「Battle Field Mobile」の開発が難航していたからなのか、それともEAがモバイルゲーム産業から撤退するという意味なのか。筆者は後者である可能性が高いと考えています。

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モバイル版STGブームは終わったのか?

「PUBG Mobile」や「Call of Duty Mobile」の登場から始まり、様々な企業が人気STGのモバイル版を開発したモバイル版STGブームですが、そろそろ終わりを迎えてしまうようにも感じられます。

そもそもモバイル版STGがなぜブームになったのかというと、PUBGやApexなどのシューティングゲームの流行に要因があります。このSTG流行時にPCやPlayStationを持っていない子供たち(スマホユーザー)に荒野行動やPUBGMobile、さらにはCODMobileが刺さりブームを起こしました。

当時PUBGMobileやそのパチもんである荒野行動をプレイしていた世代は、今や大学生以上の年齢となってしまっています。当然スマホゲームに飽きてしまった人、PCやプレステを購入して本家をプレイしている人などが多くいるでしょうから界隈離れが進むのも当然であり、ブームは終わったと言えます。

モバイル版STGブームは終わったものの、「Valorant mobile」や「Rainbow Six Siege Movile」などが開発中であり、2023年以降リリース予定となっています。本記事で取り上げている「ApexMobile」と同じような運命をたどってしまうのかもしれません。

しかしこれは単なる予想にすぎません。もしかしたら今のスマホユーザー世代に刺さり、再びブームを巻き起こす火付け役となる可能性も大いにありえます。今後もモバイルSTG産業の動向に注目していきたいと思います。